IT化により仕事の質の変化が起こり、購買担当者がバイヤー業務に専念。新たな価値を生み出す仕事に従事。
九州と東京、海外(中国)で71店舗の飲食チェーンを展開するJR九州フードサービス株式会社。『BtoBプラットフォーム 受発注』の導入により、店舗では発注業務の負担が軽減。本社では業務効率化による仕事の変化と、数字の流れの一本化による情報収集のスピード化を図り、事業拡大に役立てています。
ココがPOINT!
- 1時間や場所を問わずに発注でき、仕入れ額もリアルタイムで把握できる
- 2帳簿整理・集計・チェック作業をシステム化し、バイヤー業務に専念
- 3一本化された情報の蓄積により、経営に必要な情報を瞬時に抽出
最初はパソコン操作に不安だったものの、今では便利に活用
JR九州フードサービス株式会社は、九州旅客鉄道株式会社の100%子会社として九州と東京、海外(中国)に複数の外食チェーンを展開しています。業態はうどんやラーメンといった麺事業や、「うまや」を中心とした居酒屋事業の他、ミニクロワッサンなどの軽食、高級中華、弁当販売等も行っています。
取扱品目は全チェーン店舗で2万点ほどあるのですが、そのうち毎月動いているのは10%程度。2,000品目くらいだと思います。そのほとんどを『BtoBプラットフォーム 受発注』を使って各店舗から発注しています。
『BtoBプラットフォーム 受発注』の導入は2010年ですので6年前になります。当時私は別会社の社長をしていましたので、本格的に携わるようになったのは、当社の社長就任からということになります。導入当時の苦労は、担当者がよく体験しています。
「今は導入してよかったと思っていますが、最初は店長も私たちも相当の労力を使いましたね。パソコンの設置が初めてという店舗も多かったので、『パソコンを開いたら、どこのスイッチを入れるのか?』、『インターネットって何?』といった状態で、新しいことをはじめることに不安感や抵抗感がありました。会社として初めての取り組みでしたので、どうやって進めていけばいいのかを自分たちで考えながら進めなければいけませんでしたので、やはりかなり苦労しましたね(笑)。しかし、慣れてからは時間や場所を問わずに追加発注ができるとか、送ったはずのFAXが届いていない、電話がつながらないといったことがなくなり、店舗からは『便利になった』との声が聞こえてきます」(営業本部 ご担当者様)
営業本部
ご担当者様作業がシステム化されると時間ができ、本来の業務に専念できる
本社としては、導入後はメリットしかないと思っています。仕入れという作業に関わらず、物が売れてお金が動くときには伝票が発生するわけですが、それは必ず整理しなければいけません。しかも取引の各段階で発生するため、どこかで誤差がでてくることもあります。 当社の場合、『BtoBプラットフォーム 受発注』導入前には月末にアルバイトを雇って帳票整理・集計・チェック作業をしていました。経理においては、帳票の再チェックに多くの時間を取られていました。しかし、それらの作業がシステム化されると時間に余裕ができ、本来の購買業務に専念することができるようになったのです。
購買の本来の仕事とは、必要な食材を探してきて、それがどんな分量で、いくらで仕入れることができて、どんな風に納品されるのかを確認して購入を決め、必要な店舗に送り込むといったことです。また原材料の質の評価も大事な仕事です。でも集計作業に多くの力を注がざるを得ないとそのあたりがうまくいかない。時間を割けないんですね。でも今は、満足な購買業務ができるようになりました。実際、集計に多くの時間を費やしていた者が今では深いレベルのバイヤー業務までこなしているほどです。相当、仕事の質の変化が起こっていると思いますね。作業も大事な仕事ではあるのですが、機械でもできる部分は機械化して、人間がやる作業は最小限にして、新たな価値を生み出すことに力を向ける方がいいですし、仕事の意味もでてくると思うんですよ。
また、情報が一本化されて蓄積される点でも便利です。私は新しく何かをやるとき、局所的な動きを知りたいとも思うのですが、そのためのデータをすぐに見たいと言えば、今ならすぐに確認することができます。以前はエクセルを使って集計していたのですが、あくまでも帳票のひとつにすぎないんですね。でも『BtoBプラットフォーム 受発注』はデータベースですから、我々経営サイドが欲しい様々な観点の情報を瞬時に、しかも正確に抽出することができるので本当に助かっています。
インフォマートさんは、ユーザーの必要に合わせてくれるシステム会社というイメージを持っています。例えばシステムに設定がないので必要なデータを確認することができないことを伝えているうちに、その機能が追加されたこともありました。今でも出力される帳票の出力形式のバリエーションを増やしてほしい等、細かい要望はありますので、それはしっかり伝えながら、当社で使いやすいシステムをインフォマートさんからアドバイスいただきながら、構築していこうと思っています。
レシピとの連動で原価管理を厳密に
経営者は企業の発展や成長のために、無理難題しか言わないものです。そのため、現場に求める要求水準はどんどん高くなっていくのですが、それに対応するためのツールの一つが『BtoBプラットフォーム 受発注』だと思うんです。現場としては、仕入れの額を把握して「だいたいこれくらいの原価で収まりそう」といった想定をタイムリーに行いながら運営をしていますが、今後はその精度をもっと高めていきたいと思っています。
そのためにはレシピ情報が反映できる仕組みを作ろうと思っています。原材料の単価は日ごと、店ごとに違いが出るのですが、それを手作業で把握しようとすると非常に難しいものです。そこで発注の情報と連動させることができれば、原価管理が簡単になるはずです。これはまだ着手したばかりですので、今後1年かけてメニューを整理したり、統一したりしながら進めていこうと思っています。
これからはひとり暮らしをする人が増えてくるでしょう。高齢者もですが、若い世代も家族と一緒に暮らしていない単身者が多い。それを考えると、外食のニーズはますます大きくなると思います。もちろん十分な対応をするには今まで通りではいけません。これまでにない業態やメニューの開発をしていく必要があります。そこには今まで培ってきたノウハウが役立つでしょう。
例えば、焼き鳥をアレンジすれば洋食のメニューになりますし、そうすることで新しいお客さんを取り込むことができます。私たちは経験を活かしながら、新たな挑戦をしていきたいと思っています。
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BtoBプラットフォーム 受発注
- 受発注・請求書業務を最適化
JR九州フードサービス株式会社
設立 | : | 1996年2月1日 |
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事業内容 | : | 飲食業他 |
店舗数 | : | 71店舗(2015年5月1日現在) |
代表者 | : | 代表取締役社長 中澤 武信 |
本社所在地 | : | 福岡県福岡市博多区博多駅東1-10-7 JR九州 博多駅東ビル2階 |
企業サイト | : | http://www.jrfs.co.jp/ |
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