水産卸として商品の鮮度と正確な情報をご提供。
食の安心・安全も、従業員一丸となって守ります。
横浜中央卸売市場の卸売グループを親会社に持ち、首都圏の回転寿司や居酒屋などへ、寿司ネタなどの鮮魚や冷凍の水産加工品を届けている株式会社ハンスイ様。仕入れ情報は日々変わり、特に生食用商品は取り扱いが難しく、食の安心・安全を守るには多くのコストが発生します。どのような対策を取っているか伺いました。
ココがPOINT!
- 1規格書のシステム管理で、手作業による転記ミスが解消
- 2担当者の作業が軽減し、部署間の業務改善にも貢献
- 3営業担当者も規格書対応の手間が減り、営業活動に専念
市場直仕入れならではの鮮度と価格で外食を支える
― 沿革と事業内容を教えてください。
代表取締役社長 千葉様(以下、千葉社長):弊社は横浜中央卸売市場で水産物卸売販売をしている株式会社横浜丸魚の子会社として、1990年に設立しました。主に、寿司屋や居酒屋など約2,000店への水産物、水産加工品の供給を担っています。一番人気はマグロで、親会社からの直仕入というメリットを鮮度と価格に生かしています。
取締役 営業副本部長:得意先のお店には、市場のリアルタイムな仕入れ情報をお知らせしています。今日、明日入荷する鮮魚の産地や規格を明らかにしたうえで、24時間365日ご注文いただいているのです。また、商品を少量でも必要な量だけお届けするワンパック対応は、在庫を多く持ちたくない飲食店様などに喜ばれています。バックヤードがタイトで冷蔵庫の容量にも限りがあるお店は多いですから。
― 細やかな対応の中、特に心がけていることは何でしょうか?
千葉社長:弊社の主力商品は鮮魚ですから、品質には最も気をつかっています。食の安心・安全を守ることは、まさに生命線です。安全を守るにはコストがかかりますが、消費者にとっては安価な商品でも安心・安全が当たり前。コストがかかっていることを意識されることはありません。その分をそのまま価格に反映させるわけにいかないのは、難しいところです。
ただ、産地やメーカーにその分のコストを押しつけてしまっては、長いお付き合いはできません。得意先と仕入れ先の中間に立つ我々は、双方にどう喜んでいただき、安定した物流につなげるかが日々の戦いになります。
代表取締役社長 千葉 洋明 様
取締役 営業副本部長
水産品7,000アイテムの食の安全を守る管理体制
― 食の安全対策はどのようにされていますか?
千葉社長:まずは品質管理の徹底です。温度管理でいえば、超低温と通常の冷凍、チルド、乾物と少なくとも4温度帯が必要で、それぞれ出荷から配送まで極力温度変化がないよう神経を使って納品しています。また、親会社の横浜丸魚の品質管理室には食品衛生の専門家が常駐して、グループ内で指導・改善を不断に行っています。
もう一点重要なのが商品情報の正確な管理です。そもそも商品情報を知らなければ、自信をもって売ることはできません。逆にいえば、情報は付加価値になります。むしろ、商品だけでなく情報も流通させることが卸の重要な役割です。弊社では得意先を産地の漁港へお連れして、漁業者とのやり取りを見ていただくことも積極的に行っています。舞台裏を見せることで、産地とのパイプの深さもご理解いただいているのです。今後は産地や加工履歴などの情報は、より求められてくるでしょう。商品の付加価値を高めるためにも、仕入れ先も含めたチーム戦で情報を整備していく必要があります。そのため、規格書でしっかりした商品情報を提示できるように取り組んでいます。
― 水産物の情報管理は大変そうですね。
営業部 商品課A様:水産品は、JANコードなど付いていない場合があります。そのような中で、弊社が取り扱う商品は約7,000アイテムにのぼり、改廃も多いため、管理を簡素化するためにもシステム化は必要でした。このため規格書の管理システム『BtoBプラットフォーム 規格書』を利用しています。
千葉社長:弊社では得意先からの規格書などの問合わせは、まず営業担当者が受けますが、外出などで不在のときは事務員が返答します。どんなに品目が多くても、誰でもかんたんな操作でその商品が分かる仕組みが必要でした。
営業部 商品課B様:システムの導入前は、エクセルの規格書フォーマットを仕入れ先にメールで送って商品情報を記入してもらい、得意先へお渡ししていました。その際、弊社、仕入先、得意先がそれぞれ違うフォーマットを使っていたので、手入力の転記が発生します。項目名や成分表の単位が違う場合もあったので、内容を間違えないよう慎重に、かつ、期日までに急いで記入しなければならず、対応に追われる日々が続いていました。
システム化したことで目に見えて効果があったのは、安心・安全の強化です。仕入先が記入した確実な商品情報をそのまま得意先に提出できるので、転記ミスがなくなりました。また、手作業から解放されたことで規格書提出の依頼を受けたらすぐに対応できるようになり、効率もあがっています。
千葉社長:実務担当者の意識も高くなりました。効率化によってできた時間で、業務全体を俯瞰的に見ることができ、部署をまたいだ改善点をいろいろ提案するようになっています。また、以前はそれぞれの営業担当者が規格書の対応をしていたのですが、管理者に一手に集約したことで、本来の営業活動に注力できるようになりました。作業時間の短縮はもちろんコスト削減につながるのですが、それ以上に、弊社にとって長期的に従業員が育ってくれることが何よりのメリットです。
営業部 商品課 A様
営業部 商品課 B様
横浜市場発信で業界を元気に
― 今後の事業展開で重視することは何ですか?
千葉社長:首都圏の中央卸売市場といえば、築地市場から移転した豊洲市場が注目されがちですが、弊社は横浜の市場から業界全体を盛り上げていきたいと思っています。そのためには、新鮮な魚を仕入れる必要があります。これまで以上にライフワークとして産地とのつながりを強化しなければなりません。例えば北海道産の流通量の少ない水産物などは、居酒屋や寿司屋などでも需要が高いため、少量でもこだわり感のある商品を積極的に提供していきたいです。
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BtoBプラットフォーム 規格書
- 「食の安心・安全」に対応
BtoBプラットフォーム 受発注
- 受発注・請求書業務を最適化
株式会社ハンスイ
設立 | : | 1990年2月 |
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事業内容 | : | 水産物・水産加工品の卸売・販売 |
代表者 | : | 代表取締役社長 千葉 洋明 |
本社所在地 | : | 神奈川県横浜市瀬谷区卸本町9308-18 |
企業サイト | : | http://www.hansui.jp/ |
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