自社だけでなく、支払先の請求書作成の手間を削減。
満足度アップはさらなる事業展開につながります。
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モバイル向けのゲームを楽しめるSNS「GREE(グリー)」を運営し、インターネット領域で急成長を遂げたグリー株式会社様。主力事業であるゲーム事業に加え、新たなビジネスモデルとしてメディア事業にも力をいれていく中で、これまでにはなかった請求書業務への課題がでてきたそうです。グループ全体でめざす請求書業務電子化の取り組みについて、担当者の皆さまに伺いました。
ココがPOINT!
- 1事業拡大による取引先の増加に伴う、支払業務の手間を削減
- 2通知書機能を使い、取引先の請求書発行の手間を削減
- 3グループ間の請求書のやり取りをシステムで可視化
☑請求書を電子化した場合のコスト削減・時間短縮試算
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ビジネスモデルの多角化でみえてきた、バックオフィス業務の課題
― まず、事業内容を教えてください。
開発本部 情報システム部 マネージャー 福田様(以下、福田様):弊社はゲーム事業を主力基盤に置きつつ、次の成長軸として広告・メディア事業を積極的に展開しています。また、事業ミッションへの集中と意思決定の迅速化を目的として、新規事業部門は子会社化することをグループ方針として進めています。たとえば、“おでかけメディア”と位置づけている情報メディア「aumo(アウモ)」は、グリー内の事業として2017年3月に立ち上げ、1年後の今年3月に子会社化しました。
― 「アウモ」は、どのような事業なのでしょうか?
アウモ株式会社 経営管理部 横内様(以下、横内様):“あなたの毎日がきっと楽しくなる”をテーマに、身近なおでかけスポットやグルメ、レジャー、イベントといった情報を、定番から最新トレンドまで幅広く紹介する地域情報メディアです。社内での記事の作成のほかにも、SNS上でフォロワーを多く持ち発信力のある方々、いわゆる“インフルエンサー”に、地元情報などの、実際に訪問した場所の写真と記事をご提供いただいています。実は、このインフルエンサー・マーケティングのバックオフィス業務に、思いがけない課題がありました。
― どのような課題だったのでしょうか?
横内様:インフルエンサーは、弊社がSNS上の発信力をみてスカウトした一般の方々です。そのため、通常の企業との契約とは違い、いわば個人事業主1人ひとりと、直接契約している状態になります。初めてのビジネスモデルだったため、実際にやってみるとインフルエンサーの方々から送っていただく請求書が、弊社の支払い業務フローに乗る形では集まらなかったのです。
開発本部 情報システム部
マネージャー 福田様
アウモ株式会社 経営管理部 横内様
立ち上げた事業の取引先は、請求業務未経験
― 思うように請求書が集まらなかった理由は何ですか?
横内様:弊社と契約しているインフルエンサーの方は、仕事として初めて記事を執筆する方がほとんどです。ですから、そもそも請求書を発行する概念がない状態でした。
加えて、弊社とのやりとりが煩雑だったことも理由のひとつでしょう。支払い額は納品された記事の本数で決まり、確定した金額をこちらからお伝えします。これは、執筆いただいた記事が、弊社の掲載基準を満たしているかどうか判断が必要なためです。そのため、請求書は、弊社側がエクセルで作成したものをPDF(ポータブル・ドキュメント・フォーマット)で送り、先方はそれを印刷して捺印、再びPDFにして送付いただき、戻ってきたものを弊社で印刷して経理にあげるというフローでした。
インフルエンサーの方々にとっては、手元にスキャナーがない場合はコンビニの複合機を利用してPDFを作成することになるなど、記事執筆以外のことで手間をとらせてしまっており問題でした。煩雑なフローのため弊社側も、お問い合わせを受けることが多かったです。
― これらの課題について、どのように解決していったのですか?
横内様:解決策を考えていたところ、他社の活用事例を通じて、『BtoBプラットフォーム 請求書』の通知書機能の活用方法が弊社にも当てはまるのではないかと感じ、導入することにしました。まず、記事を書いていただくインフルエンサーの方には『BtoBプラットフォーム 請求書』へID登録していただき、弊社からは支払通知の形でお支払い予定の金額をお知らせし、先方はそれを承認するだけというフローに変更したのです。
請求書を印刷して捺印し、送り返すという手間がなくなり、「改善してもらって助かりました」という声をいくつもいただきました。弊社もPDFを1つずつ作って送ったり、問い合わせに対応したりといった作業にかかる時間やコストを大きく減らすことができました。
― 導入して最もメリットを感じたのはどういった部分ですか?
横内様:最も大きなメリットは、インフルエンサーのみなさまと良いコミュニケーションがとれるようになったことです。弊社としては、何よりも記事を書くことに集中していただきたいので、「アウモって記事を書いたあとが面倒くさいよね」と思われないようにすることは非常に重要です。その成果もあってか、現在は120人を超えるインフルエンサーの方との契約を増やすことができました。事業を本格的に発展させていくためにも、やはりバックオフィスの効率化は必須だったと感じています。
社外取引を見越し、グループ間の請求書を電子化
― グループ会社間での請求書のやり取りも電子化されていると伺いました。
福田様:弊社の主力であるゲーム事業は、すでにビジネスモデルに合わせた業務プロセスとシステムが構築されており、請求業務にはそれほど課題はありませんでした。しかし、広告やメディア事業では取引パターンが複雑となり、取引数も数多く発生します。今後、事業展開を加速させていくためにも、請求業務がボトルネックにならないよう効率化を図っておきたいと考えています。対外的な取引先への展開を見越して、まずは数が増えてきたグループ会社間取引での請求業務の電子化を進めています。
開発本部 情報システム部 范様(以下、范様):グループ間では、エンジニアなどの人材の貸借であったり、オフィスの賃料、サーバー利用料などについて請求書のやり取りが行われています。
これらのやり取りは各社、各部門間で行われ、最終段階でシェアード化している本社の経理に申請するといったフローになっていました。しかし、債権債務を計上するプロセスは請求書の発行と受領側でそれぞれ行うため、計上月がずれたり、使用している科目が違うなど、連結会計において大きな課題がありました。
『BtoBプラットフォーム 請求書』の導入をきっかけに、部門間で行われていた取引がプラットフォーム上で可視化され、経理が確認するタイミングを早めることができます。それにより、ミスがあっても早く気づくことができ、業務の手間も軽減されます。アウモの支払い通知書での成功もあって、グループ間取引の電子化は今後ますます加速するのではないかと思います。
― 今後の展望をお聞かせください。
范様:アウモで確立した請求業務のモデルを、さらなる業務効率化につなげていきたいですね。今後、同じようなビジネスモデルの事業展開があればスムーズに導入できると思います。また、グループ会社間の請求業務は電子化できていない部分もありますので、社内でノウハウを展開していきたいと思います。社内の土台をきっちり作り、請求書発行業務全般が電子化によって一本化できればいいなと思います。
福田様:様々な新規事業に参入して行く上で、効率的なビジネスオペーションの早期構築ができることは、競合に対する強みとなります。どんな事業であっても、取引先とのラストワンマイルの部分に必ず請求業務の話がでてきます。そこに『BtoBプラットフォーム 請求書』をうまく組み込んで、事業成長を支援する仕組みとして活用していきたいと考えています。
開発本部 情報システム部 范様
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BtoBプラットフォーム 請求書
- 請求書の受取・発行を電子化
通知書機能
- 受取側から発行側に対して支払通知書(支払案内書)を作成・発行できる機能です。
設立 | : | 2004年12月7日 |
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事業内容 | : | ゲーム事業、ライブエンターテインメント事業、メディア事業、広告事業、投資事業 |
代表 | : | 代表取締役会長兼社長 田中 良和 |
本社所在地 | : | 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー |
企業サイト | : | https://corp.gree.net/ |
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